中小企業の場合、会社にもよるのですが、
社内SEは、ヘルプデスク、サーバ管理、ネットワーク管理(ネットワークトラブル対応)、生産管理システム開発などオールグラウンドで対応しなければいけません。
その中で、中小企業の社内SEとして、「ネットワークトラブル」はとても身近に発生する問題だと思います。
社内のネットワーク配線図などが文書化され最新の状態で保管されている企業ならいいのですが、私が勤めていた企業は文書はあっても最新に更新された資料ではなく、参考にしかならない状態でした。
そんな環境でネットワークトラブルが発生すると解決までとても時間が掛かります。
あとあとやっていることを考えると大体同じように対応しており、手順の必要性を感じたのでここに記します。
- ①ネットワーク設定が正常か確認する
- ②LANケーブルが正常に接続されているか確認する
- ②PCと接続したスイッチングハブが正常に接続されているか確認する
- ④関連するIPアドレスにPINGコマンドを実行する
①ネットワーク設定が正常か確認する
DHCP(動的IPアドレス取得)で設定している場合は無視してください。
固定IPアドレス設定の場合、IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイが正しく設定されているか確認してください。(以下確認方法)
「ファイル名を指定して実行」で「cmd」を入力してENTERを押してください。
開いたコマンドプロンプトに「ipconfig」を入力してENTERを押してください。
* 赤枠は暫定で表示させているので正常な値ではありません。
②LANケーブルが正常に接続されているか確認する
次に物理的な雪像状態がどうなっているか、それを認知するのが大切です。
「ファイル名を指定して実行」で「ncpa.cpl」を入力してENTERを押してください。
該当のネットワークインターフェースが「ネットワークケーブルが接続されていません」となっていたらLANケーブルの断線あるいは接続不良です。
そのほかの表示であれば、とりあえずLANケーブルをPCが認識している状態です。
②PCと接続したスイッチングハブが正常に接続されているか確認する
下図のようにスイッチングハブのLANケーブルを挿したポートのランプが点灯しているか確認してください。
(点滅でもOKです)
④関連するIPアドレスにPINGコマンドを実行する
関連するIPアドレス、つまりは、通信先(サーバ、PCなど)、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバと通信が可能かどうかを確認してください。
コマンドプロンプトより各IPアドレスにPINGを実行すれば確認が可能です。(以下参照)
「ファイル名を指定して実行」で「cmd」を入力してENTERを押してください。
・PC自身のネットワーク設定ができているか
ping localhost
⇒上記画像のように通信応答がなければネットワーク設定が間違っています。①からもう一度確認する必要があります。
・DNSサーバへの通信ができるか
ping [DNSのIPアドレス]
⇒ローカル環境(インターネットに接続しない)であれば応答がなくても気にしなくてOKです。インターネットに接続する場合は、解決する必要があります。
・デフォルトゲートウェイへの通信ができるか
PING [デフォルトゲートウェイのIPアドレス]
⇒これもDNSと同じくローカル環境(インターネットに接続しない)であれば問題ないです。ただ、ローカル環境において別セグメントと通信する場合は設定が必要です。(192.168.1.10/24から192.168.1.20/24に通信するなど)
ざっとまとめたのですが、経験もありますが以下書籍がネットワークのトラブルシューティングに役立ちました。社内SEでネットワークトラブルに携わる方は一読すると手助けになると思います!
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